葵祭を楽しむ法 ・にわか写真学習 その2
検非違使・山城使
さて、葵祭行列のにわか学習をはじめよう。
前回で学習した・・・葵。提灯の社紋を見たら・・・ふたば葵の薀蓄をしてみよう。
総勢約511名、馬36頭、牛4頭、牛車2基、先頭から最後尾まで約1㎞に及ぶ王朝絵巻の
行列の先頭は ? ・・・・そうっ! パトカー(笑)。そして府警平安騎馬隊。
現在の実際の警護を担っている。祭の行列はその次ぎからである。
第1列 検非違使(けびいし)・山城使(やましろづかい)
乗尻(のりじり)
行列を先導する騎馬隊で、左右各3騎。上賀茂の競べ馬の騎手である。
古くは六衛府の衛士(えじ)がこれに当たったという。
検非違使志(けびいしのさかん)
検非違使庁の役人で、警察司法の担当者。六位の武官。
この日は舎人(とねり)の引く馬に騎乗し、看督長(かどのおさ)、火長(かちょう)、如木(にょぼく)、白丁(はくちょう)など下役を率いて行列の警備にあたる。
検非違使尉(けびいしのじょう)
検非違使庁の役人で、5位の判官。志の上役で行列の警備の最高責任者である。
舎人の引く馬に乗る。 また、志、尉ともそれぞれ調度掛(ちょうどがけ)に弓矢を持たせ、鉾持(ほこもち)に鎖を持たせて武装している。
山城使(やましろつかい)
山城介(やましろのすけ)で山城国司の次官、五位の文官である。
賀茂の両社とも洛外になるので、山城の国司の管轄区域になるため督護の任につく。
舎人が馬の口を取り、前後に馬副(うまぞい)がつく。あとに手振(てふり)、童(わらわ)、雑色(ぞうしき)、取物舎人(とりものとねり)、白丁など従者が山城使の所用品を携えてゆく。
御幣櫃(ごへいびつ)
賀茂両社の神前に供える御幣物を納めた櫃で、下社二座、上社一座、
合わせて三合の白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれてゆく。
衛士が先導している。
内蔵寮史生(くらりょうのししょう)
内蔵寮の七位の文官で、御幣物を管理している。騎乗し両社に各1名が参向する。
所用品を携えた雑色、白丁を従える。
御馬(おうま)
走馬(そうめ)ともいわれ、下、上両社の神前で走らせ、神々にご覧に入れる馬で、2頭の馬の頭と尾には葵、柱、紙垂れをつけている。
1頭に4人の馬部(めぶ)がついて引いて行く
馬寮使(めりょうつかい)
走馬をつかさどる左馬允(さまのじょう)は、六位の武官で騎乗し、弓矢を調度掛に持たせる。
山城使の従者の持ち物に注目。今回は説明を省くが、主役の登場はまだである。
FaceBookPageは・・・こちら https://www.facebook.com/kyotocf
メルマガ「京都電脳新聞」 コラム”京に癒されて” もお読みください。
→→→→→→→→→→→→無料定期購読受付中←←←←←←←←←←←←