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    京都ミステリー紀行

    戦争と映画と(その1)

    ~日米戦争はABCDラインの封鎖で始まった~

     毎年8月の半ばはどこもかしこも戦争ネタだが、かく言う私も一昨年は「まぼろしの京都空襲」で京都の空襲被害の事実を記し、昨年は古関裕而の昭和17年の作品「野末の十字架」を取り上げ軍国神話に疑問を呈した。
     で、今年だが、映画を切り口にして見たい。

     まず最初に「先の大戦」の呼び方なのだが、第二次世界大戦、太平洋戦争、大東亜戦争、アジア太平洋戦争、昭和戦争と、中々バラエティに富んでいる。
     しかし、日本の歴史の流れから行けば、日清戦争、日露戦争、と言っているのだから、前回の戦争も

    日米戦争!

    と言えばそれで良いのではないか。
     
     確かに、開戦初期はイギリスとも戦った。
     日本軍はマレー半島のクァンタン沖で英国東洋艦隊を壊滅させたし、シンガポールでは山下兵団の山下奉文中将が有名な「イエスかノーか」でイギリス軍のパーシバル中将を降伏させている。
     これが大きすぎて中々「日米戦争」とは言いにくいのだが、「大半は日米」ということで、日米戦争という呼称でも良いと思う。
     だいたい「日中戦争」と言われる大陸での戦いでも日本はアメリカとも戦っているが、戦争の本筋が日中だから日中戦争と呼ばれているわけである。
     ということで、本稿では「日米戦争」と記すことにする。

    さて、戦争映画と言えばわが国ではアメリカVSドイツが定番であろう。
     しかし、アメリカVS日本の戦争を扱ったアメリカ映画もあるのだ。
     どうも日本側が負けるのと、そこに描かれた日本兵があまりに日本人離れしているのとでテレビの映画劇場などでは放映されないらしい。
     ところが、凄い世の中になったもので、米日の戦いを描いた戦争映画の「珍品」をDVDで見ることが出来る。
     そこでそういう珍しい作品をいくつか鑑賞してみた。

    「デスティネーション・トーキョー」(1943年)※昭和18年
     監督・デルマー・デイヴィス
     主演・ケーリー・グラント

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     東京を空襲するための情報を得るため、潜水艦を使って情報員を東京に上陸させる。この使命を担った潜水艦の艦長がケーリー・グラントである。
     物語の大半は潜水艦の中での人間模様で、これが中々面白い。かなりのドラマになっている。
     いよいよ日本に接近し、機雷群を掻い潜って進む潜水艦の特撮シーンは微笑ましくも見ごたえがある。
     この映画で「うーむ」と唸らせてくれるところは、途中で出てくるゼロ戦の日本兵が間違いなく「日本人」であること。
     これ、意外と大事で、他の映画に出てくる日本兵は、どこから見ても中国人なのである。大部屋に中国系の役者しかいなかったのかな。

     さて、たまたま浮上中に日本軍に見つかってしまった潜水艦が、襲い来るゼロ戦二機を重機関銃ひとつで撃墜するのは大目に見るとして、そのあとのシーン。
     被弾したゼロ戦から脱出して落下傘で海に落ちた日本兵を、ケーリー・グラントの艦長は尋問のため生け捕りにしようとする。潜水艦の乗組員の1人が泳いで来た日本兵を捕まえるのだが、そのとたん日本兵にナイフで殺されてしまう。
     この場面が日本人の残虐性を示す象徴として使われているが、対ドイツを扱った戦争映画で、アメリカ兵が同じようにドイツ兵を殺す場面は珍しくないだろう。もっとも、このようなダブルスタンダードも大して珍しくは無い。

     その後でケーリー・グラントが日本人について語る場面があるのだが、そこでは

    「日本の子供は幼い頃から刀を与えられて遊ぶ。それがあのような非人間的なことにつながるのだ」

    という意味のことを言う。
     誰でも良い、「日本の子供はメンコとベーゴマで遊んでいたのだ」と教えてやったらどうだ。
     この艦長、「子供に武器は要らない」と言って日本を非難するが、アメリカの子供もその当時からBBガンという鉄砲で遊んでいたではないか。日本の子供はせいぜいチャンバラだぞ。

     この映画でもっとも重要なところは、さらに艦長が

    「日本は日米交渉の最中に突然、真珠湾を奇襲した」

    と言う場面だろう。このあたりがアメリカの観客に対するプロパガンダなのである。ここは

    「アメリカは日米交渉の最中にABCDラインの封鎖で日本への石油輸出を止めた」

    と言ってもらわなければならない。話し合いで解決しようとしていたのに先に手を出したのはアメリカなのである。

     日米戦争はアメリカによるABCDラインの封鎖で始まった。

     ここを履き違えないようにしよう。
     ただ、この映画全体で明確なプロパガンダはこの一連のシーンだけである。それだから却って効果があるのだろう。

     物語の終盤は日本に上陸した情報員が天気予報に見せかけて情報を無線連絡するのだが、この人のこの日本語で大丈夫なのか? と心配していたら、案の定、映画の中でもこれを探知した日本軍があっさりアメリカ軍の通信と見破って出動する。
     この辺はリアルでああった。

     クライマックスでは、いよいよ日本から脱出しようとする潜水艦に日本軍が襲い掛かる。ここで日本の軍艦が次から次へと爆雷を投下するシーンも秀逸で、思わず「もっとやれーっ!」と声を掛けたくなるぐらいである。

     何はともあれ、総じてレベルの高い映画であった。2時間15分。飽きずに楽しめる。まあ、東京から富士山があんなにはっきりと見えるのかどうかは知らないが。。。
     次回はさらに変わったアメリカ対日本の戦争映画を取り上げたい。

    【言っておきたい古都がある・96】

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