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    徒然草の知恵(その6 )

    ~良い友達の条件とは~

    今回も『徒然草』から、友達の条件。

    『徒然草』(つれづれぐさ)は、吉田兼好(兼好法師、兼好、卜部兼好)が書いたとされる随筆。清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と合わせて日本三大随筆の一つと評価されている。序段を含めて244段。文体は和漢混淆文と、仮名文字が中心の和文が混在している。


     

     第117段で兼好法師は悪い友の条件7つと良い友の条件3つを述べている。

    <悪い友の条件7つ>

    ①高くやんごとなき人 
    ②若き人 
    ③病無く身強き人
    ④酒をこのむ人 
    ⑤猛くいさめる人 
    ⑥そらごとする人 
    ⑦欲深き人

     ⑥と⑦は問題ない。誰もが納得します。嘘をついたり欲が深かったり、こんな人とはお付き合いしたくないものである。
     
     ①はどうか。うーむ、高貴な人と付き合うには気を使うしお金も使う。でも相手は自分に対して両方とも使ってくれないだろうから、やっぱり悪い友になるのかな。
     そう、偉い人と付き合ってると自然に高級なお店に行くことになる。そこで自分の経済力を超えたご馳走の味を覚えてしまうと、もうおしまいなのだな。金もないのに贅沢をして身を滅ぼすわけだ。

     ②はこれを書いたときの兼好法師がもうかなり年配だったので、いちびって若い者と交わらないようにしようと戒めたのかと。この場合、ここで言う「若い人」というのは「若い女性」ではないかという穿った見方も出来る。

     ③は一見、良い友のように思えるが、あまり健康すぎる人というのは病人の気持ちが分からないだろうし、健康すぎて注意を怠ると「ある日、コロッ」と逝くかもしれないし。
     まあ、これを「完璧な人」と解釈すれば、そんな「息の詰まるような人」とは付き合いたくないという気持ちにもなるだろう。

     ④は理解不能。多分、「酒に溺れる人」のことだろう。ここは「酒に飲まれる人」と言い換えなければならないのではないかな。

     ⑤は行け行けドンドンの武闘派は願い下げということか。しかもこの手の人は意外と口先だけだったりするので要注意でもある。

     さて、悪い友がこのような人たちなら逆に良い友というのはどんな人か?

    <良い友の条件3つ>

    ①物くるる友 
    ②くすし 
    ③ちえある友

     これは明瞭ですね。物をくれる友と医者と知恵のある友は良い友だと。誰にも依存は無いだろう。
     ここのキーポイントは、良い友の筆頭が「物をくれる友」であるということ。プレゼントをくれる友達が一番いいと。
     こうなると、汚職事件で政治家が賄賂を貰ったなんてのがニュースになっても、「癒着」だなどと言わずに、「良い友は物をくれる友」と笑って納得。。。してはいけませんね、やっぱり。

     医者の友達というのも、ただで診てくれるのにら良いけれど、そうもいかないだろう。だいいち、口では「単なる胃潰瘍」だと言いながら、顔の表情が「末期癌」と言っていたら、余命が縮まるのではないか。

     知恵のある友にしても、知恵の中には「悪知恵」というのもある。
     こうなると良い友というのは「悪知恵が働いて、利権のお金をくれる友」になるのかな。「書を読みて、六分の侠気四分の熱」というのはもう古い、と思いきや、実は「書を読みて」のほうが新しいのである。まあ与謝野鉄幹がこの歌を作ったのは、こんな男はいないからこそ理想を語ったわけだし。

     やはり、良い友は物をくれる友なのである。
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・246】

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