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    京都ミステリー紀行

    人間こそ万物の創造主、いや想像主である

    ~世にミステリーの種は尽きまじ~

    balloon-100ついにこの連載が100回目を迎えた。
    途中、私のパソコンのご臨終により数週間の中断があったものの、言いたいことを言い、書きたいことを書いて100回目である。
    まずは私の好きなように書かせてくれた Club Fame と、それを読んでくださっている読者の皆さんに感謝!

    m(_ _)m

    どこからか「よく100回も書くことがありますね」と言う声が聞こえてきそうだが。。。あるんです、これが。
    平安京1200年の蓄積がある。まだまだ書きます。

    もっとも、中には京都や歴史から少し離れた話題も書いたが、それはまあご愛嬌ということで。。。

    さて、今回は原点に帰って(?)この世のモノではないモノの話である。
    というか、何故そんなモノが現れるのかというお話。

    雷といえば、今では発生のメカニズムも分かっていて、単なる自然現象であると割り切った考えが出来る。
    しかし、それでも「雷が怖い」という人はいる。まあ、当たり前といえば当たり前なのだが。

    どんなに科学が発達して、理屈ではそうだと頭の中では分かっていても、怖いものは怖い。これでこそ人間というものだろう。
    稲妻がピカーッと光って雷鳴がドドーンと轟くと、そしてその稲光を目の当たりに見ると、私などは大スペクタクルで「綺麗だ。迫力がある」と思ってしまうが、女性などは本気で怖がる人のほうが多いだろう。
    現代人でもこうなのである。

    平安時代の人なら男も女も、もっと怖かったはず。
    どうしてそんなことが起きるのかというメカニズムすら分かっていない時代。この恐怖はハンパではなかっただろう。
    雲の上にはこの世のモノとは違う、何かが住んでいるという考えは何の抵抗も無く受け入れられただろう。
    では何故、「何かがいる」という考えになったのか?

    人間が感じる恐怖の中で、一番大きなものは「得体の知れないもの」に対する恐怖である。つまり、実体のわからないものが最も怖い。
    具体的な形が無いため、人間の想像力で「それ」がいくらでも大きく膨らんでしまうのである。そして、それが不安となる。

    厄介なのは、恐怖は一瞬、あるいは短時間で終るのだが、不安と言うのは継続する。そして、それがいつまでも続くと健全な精神に悪影響を及ぼす。
    これを回避するためには、「得体の知れないもの」を嘘でもいいから「得体の知れたもの」にしてしまう必要があったのだ。

    「雷はどうして鳴るの?」
    「それは雷様というのはこういう人で、太鼓を持ってはる」

    と、「実像」を作り上げることによって「眼に見えない不安」を「眼に見える恐怖」に変えてしまうのである。
    絵に描かれた雷様はデタラメで良い。どんなに怖くても「眼に見えるという安心感」が大事なのだ。

    雷様だけではない。百鬼夜行や妖怪変化も人間の想像力の産物である。
    理由の分からないものに理由を付けて安心感を得る。
    実体が無ければ不安が募るだけだが、実体さえあれば「退治」も出来る。
    民心の安定のために「この世のものならぬモノ」の実体化は必要であった。
    悪霊も妖怪も社会秩序を保つための道具だったのである。

    日本三代実録は、平安時代に編纂された歴史書。清和、陽成、光孝天皇の3代である天安2年(858年)から30年間を扱う。編者は藤原時平、菅原道真ほか、全50巻、901年成立。
    日本三代実録は、平安時代に編纂された歴史書。清和、陽成、光孝天皇の3代である天安2年(858年)から30年間を扱う。編者は藤原時平、菅原道真ほか、全50巻、901年成立。
    引用部分-2
    引用部分-2


    命雅楽寮伶人作楽、
    命雅楽寮伶人作楽、


    以帝近侍兒童及良家稚子為舞人、
    以帝近侍兒童及良家稚子為舞人、


    雑伎散楽競盡其能。
    雑伎散楽競盡其能。


    此日宣旨開苑四門、聴都邑人出入縦覧
    此日宣旨開苑四門、聴都邑人出入縦覧


    何も自然現象に限ったことではない。
    政府の経済政策の失敗で生活が苦しくなった。そこに地震や台風が来て民衆の不満と動揺が起こる。
    そこで政府は発表するのである。

    「すみません。これは○○親王の祟りです。私たちが悪うございました。すぐに怨霊を鎮めます」

    でもって、御霊会が行われたと。

    まあ、実際はこんなもんでした。

    実のところ、日本初で有名な貞観5年(863)5月20日に行われた神泉苑での御霊会も、『三代実録』によれば

    「命雅楽寮伶人作楽、以帝近侍兒童及良家稚子為舞人、(中略)雑伎散楽競盡其能。此日宣旨開苑四門、聴都邑人出入縦覧」

    とあり、雅楽寮の楽人が演奏をし、良家の子女が舞った「イベント」が一般にも公開されて、やって来た都の人たちが歌舞音曲を楽しんだ。
    当事の支配階級にとって、本当に鎮めなければならなかったのは怨霊の祟りではなく、民衆の不満だったのではないのか。

    こうして怨霊は作られたのである。

    人間こそが怨霊も悪霊も、幽霊も妖怪も、全てを作った万物の創造主なのである。いや、想像主であろう。

    この世に不思議なことは一杯ある。
    それは人間が「不思議だ」と感じるからこそ不思議になるのだ。
    人間がいる限り「不思議」なことは起こり続ける。

    世にミステリーの種は尽きまじ。

    【言っておきたい古都がある・100】

    今さら人に聞けない!世界的伏見再訪問、再発見

    谷口氏ClubFameコラム100回を記念して、「伏見再発見」のミニツアーを企画しました。ご案内、乗船料、入場料3,000円以上の下記ツアーに無料ご招待で参加頂けます。

    応募フォーム

    ご応募締め切りは、9月23日(火) とさせていただきます。

    世界一人気の観光都市京都で伏見稲荷に人は集まります。
    そこを起点、中心とした伏見、鳥羽街道沿いの洛中とはひと味違った京都の魅力を再発見、再々発見してもらうきっかけに「ベタなところ」から始めればと思います。

    谷口さんからどんな掘り出しエピソードが出るか楽しみです。
    Kyoto_Fushimi_Horikawa01s4592

    開催日時2014年10月12日(日)
    集 合 午後2時30分 京阪電鉄「中書島」駅
    訪問地  寺田屋・十石舟乗船・三栖閘門・両替商址・奉行所址・御香宮神社
    解 散 午後5時30分ごろ 近鉄「桃山御陵前」駅。(すぐ 近くに京阪「伏見桃山」駅もあります)

    定員 10名
    親睦会 ツアー終了後ご希望者のみ会費制(3,500円程度予定)
    「桃山御陵前」駅近辺の居酒屋さんで

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