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    京都ミステリー紀行

    不破哲三さんの面白い本(その3)

    ~共産党が仕掛けたストーリー、佐村河内守~

     元日本共産党委員長・不破哲三氏の近著『文化と政治を結んで』は、不破氏がミステリファンだからミステリについても何か語っているだろうという期待で読んでみたのだが、残念ながらそのような話はなかった。

     しかし、獄中の政治犯に宛てられた手紙が破棄されることなく900通も保管を許されて戦後は問題なく持って出ることができたとか、獄中から奥さん宛に電報を打ってもらうことができたとか、正当な裁判が開かれていてそれが10年も続きながら被告人は迫害されることなく「法廷闘争」をやっていたとか、共産党とか左翼系の人が絶対に認めないのではないかと思うような戦前の「民主的」な面を垣間見ることが出来るという面白さがあった。
     もちろん、ほんの僅かではあるがミステリに関する言及もあり、私としてはそこをもっと語ってほしいのだが、どうも新日本出版社という会社にはミステリのわかる編集者がいないようである。早川の「ミステリ・マガジン」か創元の「ミステリーズ」が不破氏にミステリを語らせてくれないものか。

     ほんの少しだけ出てくるミステリの話は、水上勉との交流を語ったところで、不破氏は水上勉が推理小説を書いていた頃

    「内外のミステリを乱読していた」

    という部分。「乱読」である。立派ではないか。
     「不破哲三が松本清張を読んでいる」というのは、当たり前すぎで面白くも何ともない。江戸川乱歩や横溝正史は?  
     ひょっとしたら鮎川哲也の「赤い密室」とか土屋隆夫の『赤の組曲』とか、コナン・ドイルなら「赤毛連盟」とかイーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』とかが出るのか。タウンズリー・ロジャーズの『赤い右手』とくるか。
     もしも、もしもである、不破哲三氏の口からディクスン・カーの『火刑法廷』や『三つの棺』なんて作品名が出たら私は小躍りするだろうし、ましてや不破氏が一番好きなカーの作品が私と同じだったりしたら、それはもう狂喜して次の選挙で共産党に投票してしまうかもしれない。
     それはそれとして、ミステリの謎が解けたというわけではないのだが、この本を読んでかねてから気になっていたことが腑に落ちた。「やはりそうであったか」と自分で納得してしまったのである。それは

    佐村河内守の一件

     これももうほとんどの方が忘れているかもしれない。「耳が聞こえない」と偽っていた作曲家が作品を他人に代作させていた「事件」である。
     これについて私はこの連載の75回目で「水に落ちた犬を叩くのは止めよ、という話」(その3)として取り上げた。そのときは確信はあってもいまひとつ、何かが不足していたので伏せておいたのが「共産党」という言葉であった。
     ところが今回の本を読んで前回では遠慮していたことを言っても良いような気がしてきた。「やはりそうだったか!」と思ったわけで、これは不破哲三氏に背中を押してもらったようなものである。

    「佐村河内守」は共産党が仕掛けたストーリーだった。

     コンサートの後で私はこう思ったのであった。
     前のコラムにも書いておいたが、コンサートの後で「作曲者」ご本人の舞台挨拶があった。これは普通なのだが、さらにその後で何やら色々アナウンスがあり、聴衆の中にいた「ゲスト」の紹介があった。その中にノーベル賞受賞者の益川敏英氏もおられたのである。演奏が終っても中々帰らせてくれない。

    佐村河内守2010年8月京都コンサートホール
    交響曲第1番「HIROSHIMA」が演奏されたコンサートで観客の拍手に応える佐村河内守氏=2010年8月、京都市左京区 京都コンサートホール
    http://webronza.asahi.com/culture/2014021000005.html

     その直後「カンパお願いします」になり、私は「何だこれは。共産党か?」と思い、そしてプログラムにあらかじめ封筒が挟まれており、「そこに千円入れてくれ」という流れになったわけだ。しかもこれが「お帰りのときに所定の箱に入れてください」ならまだ許せるが、座席にいるお客さんの所に係りの者が回収に来たのである。半ば強制的ではないか。そこで私は「益川さんは共産党か」と思ったわけだ。
     別に益川氏がどのような政治的良心をお持ちでも構わないわけだが、この「カンパ要求」によって私はこの佐村河内という人は共産党に取り込まれているのと確信してしまったのであった。この人の「美談」を仕掛けたのは共産党であると。
     そして今回の不破氏の本でやはり益川氏が不破氏(共産党)と懇意であることが分かり、佐村河内は間違いなく共産党の資金集めに利用されていたと納得したのである。どう考えても演奏会の後に客を帰さず会場内でカンパを集めるなんて、プログラムにちゃんと封筒が挟んであるなんて、共産党のためのチャリティーコンサート。

     ただしひとつだけ付け加えておくが、私はそのときカンパしなかった。ちゃんとチケット代を払って来ているのに何でまたお金を取られなければならないのか、と思ったから。ところが、それで嫌な顔をされたとか嫌味を言われたとか、帰りがけに呼び止められたとか、そんなことは一切なかった。ごく普通に無視してもらえたのである。これは公平を期するために明記しておく。

     さて、こうなると週刊誌にすっぱ抜かれたのも、ネタの出所は佐村河内本人ではないかという私の疑惑も俄然、現実味を帯びてきた(少なくとも私の中では)。
     あのスキャンダルは「共産党の傀儡」であることに耐え切れなくなった佐村河内が自分で何もかもぶちまけた。これがその当時の私の推測だったのだが、今でもそう思う。証拠はないけど。

     何はともあれ不和哲三氏の『文化と政治を結んで』という本は色々な意味で数々の示唆を与えてくれる本である。
    (次週完結編。お楽しみに)

    【言っておきたい古都がある・220】

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