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    京都ミステリー紀行

    英語の束縛(その3)

    ~英語が喋れるのが国際人ではない~

     今は昔、初等教育から英語を教える根拠として「アジア諸国では小学生から英語を教えている」と言われたことがある。だから国際性があるのだと。

     しかし、これも間違い。

     アジア諸国が小学校三年ぐらいから英語を教えるわけは簡単で、そうしないと勉強が出来ないからである。
     色んな分野の参考書や資料が英訳でしかない。英語圏以外(ドイツ語やフランス語)の文献も英訳で読むしかない。自国語への翻訳が進んでいないのだ。かつては英米の植民地だったから。その名残で今でも小学校から英語を教えていると言っても良い。
     ところが日本では江戸時代から翻訳文化があり、世界中のありとあらゆる本が日本語訳で読める。これは物凄い事なのである。出版不況と言われながら本屋にはどんな本でもあって、特にミステリは凄い。黄金時代の名作から現代の新作まで。本場である英米の作品から日本の作品ばかりか、ドイツ、フランス、北欧諸国のミステリまで訳されている。こうなると世界中のミステリファンは日本語を覚えろ、と言わねばならない。

     話が横道にそれたが、日本は翻訳文化が進んでいるので多くの専門書は英訳に頼る必要がないわけだ。自国語だけで足りるんです。だから「英語が出来ない」と言われてめげる必要などない。「教育において英語に頼る必要がない」と自慢すればよろしい。
     仮に喋れたって中身のある事が言えなければ意味ないし、中身のある事さえ言っていればちゃんとした通訳さえ介せばその中身をきちんと伝えてくれる。
     それと、英語ペラペラと他の能力とは特に関係がない。英語が喋れるだけでアメリカ人と交渉は出来ない。逆に喋れなくても交渉能力があれば通訳を介して交渉できる。
     英語がペラペラなら外国人相手の仕事が出来るというわけではない実例。

     いささか旧聞に属す。なにぶん昭和から平成初期の話なので。

     「海外帰国子女」というのがやや評判になりかけてきた頃。子供の頃からアメリカで暮らしていて、日本語よりも英語のほうが楽という男性(A君としておく)が日本で就職したものの、学校の成績は優秀なのに日本語があまり出来ないので工場の現場の末端で働かされていた。
     ある日、アメリカから工場見学の来客があった。英語の出来る社員が案内して説明するのだが、上手く伝わらなかったという。その来客がたまたまA君がいる現場にやって来た。アメリカ人の質問もそれへの答も不十分な通訳を見て、A君は軽い親切心で助け舟を出し、アメリカ人の応対をしたわけです。すると、A君は子供のときからアメリカにいたからネイティヴと変わらない英語が喋れる。視察のアメリカ人も感激でドンドン話が進み、とうとう何千万だか何億だか知らないが大きな取引を成立させてしまったわけである。
     ビックリした会社側はすぐにA君を工場から引き上げて海外担当の部署に就けた。A君は新しい職場で水を得た魚のようにバリバリと働いた。。。

     と、ここまでならメデタシ、メデタシで、英語ペラペラ万々歳。ところがまだ続きがあった。
     A君が結んだ契約の内容にアメリカ有利の罠が潜んでいたのである。
     その契約を解除する場合、アメリカ側から解除する時は1ヶ月前に通告すれば自動的に契約解除になるのに対して、日本側から解除する場合は1年前に通告した上で日米双方で協議をしなければならない規定になっていたのだ。
     その後、アメリカ側は自社ブランドの名前が日本に浸透したところで一方的に契約を解除し、もっと有利な条件を提示した別の日本企業と新たに契約を結んだのである。

     もっとも、日本側でなぜこれが見抜けなかったのかは謎で、契約書は日本語でも作っているはずだし、弁護士のチェックも受けていると思うのだが。
     それとも、後になってから「しまった!」と思ったのかな。英語の出来る奴に何もかも任せすぎていたと。

     英語さえ喋れれば国際人ですか?
     別に英語を喋れなくても、通訳を介して外国人と渡り合えたらそれで十分国際人だと思いますが。
     あまり英語が出来すぎて、アメリカ人相手にすっかり「フランクな関係」になって、相手に言われるとおりの契約をしてしまったのでは意味がないようですが。
     日本でも小学生から英語を正規の科目にして、アメリカの覚え目出度くなりたいですか。(来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・378】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

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