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    京都ミステリー紀行

    仏の迷い道(その5)

    ~煩悩をぶら下げて歩む人々~

     前回はちょっといい話をしてしまったので、今回は元に戻そう。
     江戸時代の笑話集『きのふはけふの物語』に収録されたお坊さんたちの困った行状の数々。
     まずは「上の51」から。

     吉野の山中である男が山芋を掘っていた。それは地中深くまで達していたので掘った穴も深くなり、ついに上半身が穴の中に入り込み、下半身だけが地上に突き出している状態になってしまった。
     そこにちょうど修行を終えて山から下りてきた山伏が通りかかり、穴から突き出た尻を見て、そのまま「強姦」におよんだのである。
     その後、男の友人が来たので「今、山伏に一発やられてしまったが、尻は大丈夫か見てくれ」と頼み、友人が尻を覗き込むと、あろうことか、屁をひってしまう。友人は

    「まだ尻の中に子山伏がいるようだ。法螺貝の音がした」

    と皮肉ったとさ。

     吉野の山中ということは、この山伏、大峰山で修行をしていたのであろう。霊地から出てきたばかりで気力・体力すべて漲っていたのだと察する。
     でもって、お尻を見てムラムラ~ッとしてしまったと。
     煩悩そのままである。
    (注)この話、岩波の日本古典文学大系本の注釈ではオチの面白みが分からないので、私が独自の解釈をつけました。

     お次は「上(拾遺)の6」より。

     あるお寺で尼さんたちが寄り合いをしていた。するとたちの悪いいたずらの好きな奴が忍んできて、戸の節穴から勃起した一物(=陰茎)をニュッと突き出したのである。
     庵主さんがそれを見つけて

    「おやおや、こんな所から変な虫が出てきている。そこの金火箸を熱く焼いてください。その虫を捕って捨てますので」

    と言うものだから悪ふざけをした奴は「これはかなわん」とばかりに一物を引っ込めた。
     「虫」の近くまで来ていた庵主さんはそれが引っ込んでしまったのを見て

    「あら、今ここにあったチンコがなくなってる」

    と言ってしまったそうな。

     庵主さん、火箸を使って一体何をするつもりでしたか?

    14685_400 このあたりは男の女も関係ないようで、煩悩は男女平等なのである。
     しかしこのエピソードを読んで、私は石原慎太郎の『太陽の季節』を思い浮かべてしまった。まあ、この小説のほうは障子の紙を突き破ったのだが、斬新なシーンに見えて、実は似たような話が既にあったということ。
     日の下に新しきものなし。
     自分は今までにないことをやっているのだ、と慢心しないようにしよう。意外な所に前例があったりする。そこはひとつ、謙虚に謙虚に。

     男は煩悩をぶら下げて歩いている。
     女はぶら下げてるものはないけれど煩悩をかかえている。

     何百年たとうとも、永久に変わらぬ真理なのではなかろうか。
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・165】

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