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    京都ミステリー紀行

    とかく博打は(完結編)

    ~大博打なら面白いこともある~

     日本国では博打はいけないはずなのだが、競馬、競輪、競艇はかまわない。これは矛盾のようなのだが、必ずしも矛盾ではないらしい。
     競馬というのは本来は農耕馬を育てるのを奨励するための事業であったらしい。もちろん、戦前なら軍馬という考え方もある。

     競輪は自転車産業の育成らしく、「庶民の足」になるべく自転車を普及させるための事業とか。しかし、それなら自動車が普及すれば競輪ではなく自動車レース賭博が公営で開催されてもおかしくはない。
     競艇は四方を海に囲まれた国である日本にとって重要な船を作るため造船業の振興を目的とした由。
     ご存知の方も多いように、競馬は農林水産省、競輪は経済産業省、競艇は国土交通省の管轄である。役所が博打の胴元かと思ってしまうのだが、まあ、公営で財源を確保するという立派な大義名分があるのだろう。
     ちなみに、宝くじは総務省でサッカーくじは文部科学省だったはず。

    japannetbank-10

     お上が財源確保のためにする博打はよいのだが、民間がやるのはダメだというのは、負けてお金をなくした人が犯罪に走るかもしれないし、次に一般の勤労意欲を削ぐからだという。うーむ。別に公営ギャンブルでもそうではないかと思うのだが。
     しかし、カジノが公認されるとしたらどのお役所の管轄になるのだろうか?
     カジノのある自治体をしっかり管理するなら総務省。収益を国の財源の足しにするなら財務省。カジノもビジネスだとすれば経済産業省。犯罪の温床にならないように法務省。観光振興なら国土交通省。外国の人も楽しむのだから国際交流で外務省か文部科学省。収益を福祉政策に使えば厚生労働省。
     カジノというかなり利権の大きい天下り先が確保できるのだからどことも真剣だと思う。
     どこのお役所が権限を握るか、みんなで賭けてみませんか?

     ところでわが国では賭け事のことを博打とも言い、賭博とも言う。
     まあ博打は俗語的で賭博はちょっと改まった感じがする。「博打うち」と言えばヤクザのようだが、「賭博師」と言えば何となくステイタスが高そうだ。紳士的なのだ。「博打うち」は刺青でもしていそうだが、「賭博師」ならスーツを着ていそう。同じようにカードを操っていても花札とポーカーの違いが出るかもしれない。
     しかしまあ、とかく博打はネガティヴな目で見られる言葉だろう。
     ところが、この「博打」というのが非常に積極的な、ポジティヴな響きを持って使われる場合がある。それは

    一世一代の大博打!

    という表現。
     これは一か八かの思い切った勝負に出るときに使われるが、血沸き肉踊る惹句である。
     具体的に言うと映画なら「スティング」で、小説なら赤井三尋の『月と詐欺師』を挙げよう。
     博打というのも自分でやるのではなく、娯楽作品の中で他人がやるのを見ているのが一番楽しい。少なくともこの私は。

     さてさて、いよいよ締めくくりだが、ここでもう一度『古今著聞集』に登場していただこう。巻12博奕第18(425)から。
     鎌倉でのサイコロ博打のエピソード。

    女賭博師絶縁状

     3人の男が2つのサイコロを振って出た目で勝負を決める博打をやった。
     まず信濃七郎がサイコロを筒に入れて振り、下ろした筒をパッと開くとサイコロは一の目と二の目が出ていた。
     次に参川房が同じく筒を振ってパッと開けば、二つとも一の目が出ていた。
     これ以上の手はないのだから自分が賭けたものをもらうと言う参川房に九郎三が「まだまだ勝負は分からん」とサイコロを筒に入れて振って、開けてみれば、

    2つのサイコロが一の目を上にして重なっていた!

     これで九郎三が勝ったのだが、岩波書店の日本古典文学大系の注釈では「同じ目を続けて出した」という意味になっている。
     でも私は2つのサイコロが重なっていたと思う。
     九郎三が参川房に続いて一のゾロ目を出しただけなら引き分けのはずだろう。
     それが「勝ち」と認定されたのだから何かプラスαがあったに違いない。
     私はサイコロが重なっていたのだと思う。

     もうひとつ、おまけの話。

     ギリシャかどこかだったのだが、昔は容疑者が無実かどうかを確かめるのにサイコロを振らせた。つまり、2人の容疑者のうちサイコロの目の多いほうが無実と認定される。
     ある日、2人の殺人容疑者がこのサイコロ博打をやらされることになった。
     まず真犯人の男がサイコロを振ると、2つとも六の目が出たのである。合計は最高の12。これで勝ったと思った犯人はにんまりと笑い、無実の男は顔面蒼白になった。
     冤罪で死刑になると諦めた男がサイコロを振れば、転がったサイコロのひとつは六の目を出し、もうひとつは真っ二つに割れてしまった。そして割れたうちのひとつは六の目を出し、もうひとつは一の目を出していた。
     2つのサイコロの目の合計が13になったのである。
     かくして真犯人は断罪され、無実の男は助かったと。

     だいたい博打でも最初にやったときは幸運に恵まれて何故か勝ってしまう。それで舞い上がった人がのめり込んで土壷にはまるのである。
     まあ、幸運というものは、そんなものを期待していない人にだけ訪れるものだ。
     シロウトが博打に手を出さないほうが良いのだろう。
     えらい常識的な、つまらない結論に成ってしまったな。。。

    「とかく博打は」(完)

    【言っておきたい古都がある・190】

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