小豆粥を作ってみよう 食べてみよう
正月に頂くお粥さんには二つある。
「七草粥」と「小豆粥」である。
七草粥をいただく1月7日は、五節句の一つ「人日(じんじつ)の節句」である。
年の始めの「人の日」に吉凶を占い、今年起こるかもしれない邪気を祓い無事を祈願し、春の七草をいれたお粥を食するのである
一方、平安時代から続く小正月の習わしである「小豆粥」は以外に知られていない。
神社、禅寺や市内の旧家では今も受け継がれて、1月15日の小正月に食する。
京の白粥、大和の茶粥というが、小豆粥もある。その色から桜粥ともいう。
小豆粥の赤が邪気を祓うと考えているのである。
上賀茂神社では「御粥神事」が執り行われ、下鴨神社の「御粥祭」は紅白に並ぶ小豆粥・大豆粥が備えられ、北野さんも小豆粥が神饌となっている。
妙心寺東林院(JR嵯峨野線花園駅)では法要「小豆粥散飯式」が行われ、自由に参列もでき、予約なしに精進料理「小豆粥」がいただける。
以前の写真で小豆粥調理の様子を紹介しよう。
1. 鍋に、洗った小豆とひたひたの水を入れ強火にかける。沸騰したら中火~弱めの強火で2分茹で、ざるにあげ、汁は捨てる。
2. 小豆と水2カップを圧力鍋に入れ、ふたをセットし強火にかける。加圧時間3分、蒸らし5分。
3. 2の小豆をざるにあげ、茹で汁は別のボウルにとる。この茹で汁をおたま等ですくいあげては、高めのところからボウルに流し返して、空気に触れさせる。
4. 米をとぎ、ざるにあげる。3の茹で汁に水を足して7カップにし、米・小豆とあわせて圧力鍋へ。45~60分吸水させる。
5. 塩を加えたら、圧力鍋のふたをセットし強火にかける。高圧力がかかったら弱火におとし、加圧時間15分、そして火を止め15分蒸らす。
6. ふたを開けて、ざっくりと混ぜたらできあがり
あとは、「いただきまーーす」