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    京都ミステリー紀行

    幽霊・亡霊・死霊・生霊・怨霊(完結編)

    ~人はなぜ幽霊を見るのか~

     私はこのシリーズの第1回目でテーマになっている五つの霊について、それぞれが一種の現象であると、仮に定義した。その後、怨霊は人間が作り出した考えで、現象としても存在しないと断じた。(4回目)
     ここでは締め括りとして一番オーソドックスな霊である幽霊について、なぜ人は幽霊というものを見るのか、を考えてみる。

     
    歌川國芳四谷怪談 幽霊には善い幽霊も悪い幽霊もいる。しかし普通に「幽霊」と言えば、だいたい怖い方の幽霊である。四谷怪談のお岩さんとか。
     そして恐い幽霊を見る人はまず間違いなく悪い人である。そりゃそうだろう。恐い幽霊というのは復讐のために現れるのだから。

     さて、幽霊というのは見ている本人にしか見えない。これがよくある。

     そこで、幽霊を見るというのは心理的な問題だ、という考えも成り立つわけだ。その人の罪の意識が幽霊を見させる。
     では罪の意識とは何か?

     これはいわゆる「罪悪感」と言われるが、「罪悪感」とは何か?
     罪を犯してしまったという反省か?
     それは違う。反省していれば幽霊も出てこないのではないか。相手が反省などしていないからこそ幽霊が復讐しなければならないわけで、反省していれば幽霊も諦める。
     しかし、反省しないような悪人なら何を恐れることがあるのか。
     罪悪感がなければ幽霊を見ることもないはずだが。

     これ、実は簡単で、罪悪感なんかない人でも、「バレたらヤバイ」という自覚はある。「バレたら嫌だな」とか「バレたらまずいな」という思いは持っているのだ。
     つまり罪悪感とは罪そのものに対する事ではなく、罪が露見することへの恐怖である。
     バレなければいいが、バレたら困る。これが罪悪感の基本で、反省とは何の関係もない。
     そしてこの「罪が露見することへの恐怖」が心理的な作用をして幽霊を見せる。ただし、そんなものを見るのは気の弱い奴、小心者と相場が決まっているのである。まず大物は幽霊など見ない。バレる心配がないと思っているから。まあ気楽なものである。

    幽霊の正体見たり枯尾花

     まったくその通り。
     今は昔、女房に先立たれた男が居た。女房が死ぬ前に男は「絶対再婚なんかしない」と約束したのであるが、ご他聞に漏れず、ほどなく別の女と再婚したのであった。
     再婚の夜、男が蒲団に入っていると、どこからともなく冷たい手が伸びてきて男の首筋をスーッとさすった。
     死んだ女房が首を絞めに来た、と思った男は悲鳴を上げて泡を吹いたと。

     こういう話が古典にあるけれど、どう考えてもこれは隙間風が首筋に当たったのだろう。もっとも、この男は死んだ女房に申し訳ないという気持ちがあったから隙間風を幽霊の手と認識してしまった。まあ、心根は良い人なのである。

     何はともあれ、幽霊というのは基本的にこのようなものである。
     小説などに出てくる幽霊はまた別で、これこそ人間の創作物である。
     現実の幽霊はひとつの現象なのだ。
     その現象を見る人もあれば見ない人もある。
     その現象が見える人もあれば見えない人もある。
     その現象を見ない人や見えない人にとって幽霊というのは存在しない。
     しかし、見える人にとっては存在するのである。
     幽霊というこの世のものならぬものが存在するのではない。
     幽霊と認識される現象が存在する。
     その現象を見るのは気の弱い人とか小心者。
     しかしこれだけは確実かもしれない。

     

    幽霊という現象がある。

    「幽霊・亡霊・死霊・生霊・怨霊」(完)

    【言っておきたい古都がある・187】

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