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    京に癒やされ

    節句の桃

    雛祭りはどうして桃なのか

    娘がマンション住まいの為、我が家の座敷には未だに身代わりの娘がいるのだ。

    虫干し代わりに飾り出してあった「お雛さん」は、彼岸頃に片付ければよいのだが、3日には片付けなければ婚期が遅くなるとか、テレビドラマでの「男雛の位置が右はおかしい」とかと言って、片付けていた頃を思い出す。

    男雛女雛の間の三方飾りを仕舞うとき、この時のお神酒が「桃花酒(とうかしゅ)」だった。桃の花を酒に入れた「桃花酒」、桃とよもぎを用いた「菱餅」、これらをお供えする祖母の話に「桃の節句」と呼ぶことを、わからないまま妙に納得していた。

    「如月梅咲き、冬は過ぎ。弥生に香るは桃の花。卯月桜の花吹雪、春よ咲けよと咲き誇る。」

    これは祖母の口上文句で今も口ずさめる。
    確かに、桃は春三月を代表する季節の花であることは間違いない。

    伏見城跡が桃畑であったらしいがすべて宅地となり、今は名ばかりの「桃山」である。京都では八重咲の緋桃が庭によく植えてあると聞くが、なかなか桃の花を見かけることができない。どうしてもしっかりと見て、確かめたい。
    生花で使われていることがあっても、いつもぼんやりとしか見ていないのだ。
    改めて調べてみた。灯台もと暗しとはこのことだ。桃畑があった。京都御所にだ。
    「桃林」と呼ばれ、石碑に刻みこまれ案内されていると。
    近いうちに観賞に出向くことに決めた。

    さて、桃には悪魔邪気を祓う力があると、古くから信じられていたようだ。
    最古の歴史文学書「古事記」(712年)に登場する桃は、イザナギの命より「大神実命(おおかむづみのみこと)」という御名を授かったと記されている。三つの桃の実が悪魔を退散させ、黄泉(よみ)の国へ行ったイザナギの命を救ったからである。

    桃の力を表した最初の説話である。そして、「大神実命」は鬼退治をなした「桃太郎伝説」を産む事に成り、桃太郎神社の祭神として祀られている。
    現在の桃太郎伝説は、明治20年国定教科書に採用掲載されたときのものが定着しているが、室町時代から明治初期までは桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返り、元気な桃太郎が生まれたという話が主流であったようだ。(柳田国男『桃太郎の誕生』) すなわち、強い生命力を持つという象徴であったのだ。

    また、桃はよもぎと並び漢方薬用として、昔から信頼が厚い民間生薬である。「桃葉湯」は、あせもなど皮膚の炎症に、種の核である「桃仁(とうにん)」は血行改善薬として生理不順・更年期障害などの婦人病に、花のつぼみは便秘薬に用いられている。
    古来より、中国では子孫繁栄の霊木、不老長寿の仙薬とされている。

    また更に、中国秦の時代に、戦乱を避け俗世を離れ、桃に囲まれた理想郷に、五百年以上も泰平に暮らしていた人々の物語が「桃源郷」として残っている。

    そして、「桃園に義を結ぶ」の故事は、『三国志』にある戦乱の世を救う三武将の誓いである。

    どうやら「桃」は「子孫繁栄」「不老長寿」「平和安泰」の象徴のようである。
    加えて、中国では桃の実は吉祥図案で、慶事には練り餡入りの饅頭菓子・寿桃(そうたお)を食べる習慣もある。そうなれば、これらの桃の持つ加護が女の子の節句には相応しい花木であると、言わざるを得ない。

    まさに、桃の実の色や姿はいかにも女性をあらわしているようで、その花のふくよかな桃色と芳しい香りは、やさしさの象徴であることに間違いない。

    京都の歴史を探訪するとき、中国を尋ねなければ語れないことに改めて感服する。

     

     

    西王母と桃の関係性 : 不死の薬と仙桃・蟠桃 – 日本女子大学

    Title 07 年中行事にみる「医食同源」 ― 中国福建省泉州 ,漳州地域を

     

    大神実命, 寿桃, 桃仁, 桃園に義を結ぶ, 桃源郷, 桃花酒, 桃葉湯80346 : 140227

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