大覚寺の山手 北嵯峨を知らんでしょ
華麗な王朝の粋を感じさせる観光名所は、紅葉と特別公開を求めて、人が途絶えることがない。
その元嵯峨御所大覚寺門跡を後にして、境内の周りに沿って直指庵の方へ歩く。
大覚寺を出て右手の角にあるお地蔵さんだ、ここを更に右に進むと・・・・
住宅の前に箱が並び、野菜が入れられている。配達品ではない。
なせなら、野菜の名と値段が書いてあるからだ。
しかし、無人のようである。 他にも、畑の端に同様に並べてあるところが何箇所もある。
人は見ていなくても、神仏は見ていると日本人は考えたものだが・・・
都会では到底考えられないことである。
どれぐらいに大らかであるかは、洗濯ものにも垣間見られる。
このように北嵯峨では農村が未だ残り、ノスタルジーに浸れるのである。
残虐で非情な人間など、あきらかに住まうところではない里なのだ。
それでも宅地開発はすすみ、田舎暮らしや、閑静を求め庵を構える新しい住民がやってきている。
石標が立っていた。 下れば大覚寺の多宝塔、上れば直指庵。
背後の方角には、嵯峨天皇陵がある。
ここには、古き日本の風景があり、暮らしが息づいていた。
生垣に山茶花の花が咲いている。この道をゆけば直指庵の紅葉に出あえる。
鄙びた山寺に上る観光客は少ない。
この山寺は近々投稿したい。
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