西陣の日蓮六山の桜たち / 妙覚寺
しだれ桜に八重桜
妙顕寺の北端は墓地で、塀で囲われ上御霊前通である。
墓地の北側にあたり、上御霊前通の北側に面して表大門が立つ。
実に華やかに門前である。数本の桜が植栽されているが、大門傍の早咲きの「枝垂桜」は、知る人たちの桜の早耳の話題に毎年上る。
少し遅れて咲く「八重桜」や「紅しだれ桜」になると、相手にして貰えないようだ。
しかし、いずれも負けず劣らずのよさを持っている。今日は八重桜が満開見頃である。
三種の桜を一度にフレームに入れるのが、今まで出来なかったが、ポイントを見つけた。
何とか三種入れたが、ただそれだけに終わったようだ。
妙覚寺は、北朝の永和4年(1378)、妙顕寺の跡継ぎをめぐる意見の対立から妙顕寺を離れた日実(にちじつ)上人が、信徒で富商の小野妙覚(おのみょうかく)の外護を受けて四条大宮の妙覚の邸宅に日像上人を開山に仰ぎ創建されている。日蓮宗京都十六本山の一つで、妙顕寺(上京区寺之内通堀川東入る)、立本寺(上京区七本松通仁和寺街道上る)と並ぶ具足山の一つで、本尊は十界大曼荼羅である。
一般には、織田信長の洛上時の宿として知られ、
この武家風の大型の薬医門の表大門は「聚楽第の裏門」が
移築(1663年)されたものである。
梁上(りょうじょう)に伏兵を配置できる場所があるが、
知らないと通り越す。
また、
表門の正面に祖師堂、堂内には日蓮・日朗・日像の坐像が安置されている。
本堂の唐門前に石碑が立ち、狩野元信・永徳ら一門の菩提寺で墓のあることがわかる。
その唐門前の境内を北に覗うと、素晴らしい紅しだれが色づいている。三分咲きぐらいだろうか。
三院ある塔頭のひとつ「善明院」である。 広い境内の祖師堂の北裏にあたる。
見落とさないで貰いたい。
〒602-0007京都市上京区新町頭鞍馬口下る下清蔵口町(上御霊前通堀川東入る)
075-441-2802
地図