通もうなる 南禅寺のお屋敷町の桜たち
あっという間に満開になったインクラインから・・・
南禅寺にやってきた。もう旬が過ぎたようである。名残の桜を楽しむぐらいだろうか。
しかし、小生が目指しているのでは南禅寺ではない。南禅寺畔である。
東に進めば南禅寺沿いに哲学の道へと通じるが、北に真っ直ぐ向かう。この道だ。
迎えるように紅しだれが呼んでいるような。先の角を曲がると、空気は一変するはずだ。
「散る桜 残る桜も散る桜」・・・誰の辞世句だったか。
清流亭と野村邸に挟まれた道を歩く。界隈はおおきなお屋敷ばかりである。
なにやら夜桜の宴が催されているようだ。貧乏人の小生では入れてもらえないのだろうか。
垣根越しに覗かせてもらっているところである。豊太閤ならぬ今太閤好みの艶やかな庭である。
実に対照的な庭造りである。通りの左と右。
眺めていると、今朝一番のゑびす屋さんの人力車がお客さんを乗せて通り過ぎる。
大木の松林にソメイヨシノが数本植栽されている。侘びた風情がよい。
東山を望むと、真如堂の多宝塔がうかがえた。
覗き見しながら先へと歩を進める。お屋敷町の迷路は続く。
この景色はどなたも見覚えがおありだろう。柳と桜のあるバス停である。
更に、西へと迷路をゆくと、お屋敷は続き岡崎公園から平安神宮へと出る。
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