漫画家 上村一夫の世界~昭和の絵師と呼ばれた男~
漫画家・上村一夫(1940~1986)はその作風から「昭和の絵師」と呼ばれる。流麗なタッチの女性像と独特の劇画タッチの画風を確立し、主に大人向けの雑誌を舞台に多くの連載を手がけ、最盛期には月産400枚という驚異的な執筆量をこなした。代表作に『修羅雪姫』、『同棲時代』(映画化)、『しなの川』、『悪魔のようなあいつ』、『サチコの幸』など、映像化された作品も多い。
この企画展では、その上村一夫が残した、デザイナー時代の作品、漫画原稿、イラスト、掲載誌を含む出版物、また貴重な未発表の原稿、習作等を一堂に集めることで、その独特な世界の魅力に迫ろうとするものです。
関連イベント
◆ミュージアムトーク「上村一夫の一枚絵とコミックアート」
2014年7月27日(日) 13時~ 附属博物館
上村汀(上村一夫オフィス)、堤抄子(本学短期大学部コミックアート分野准教授、漫画家)
◆上村一夫コラボレーション企画展『昭和の絵師と平成の絵師たち』
2014年6月15日(日)~7月27日(日) 6月15日、7月27日以外の日曜は休館
会場/アートスペース嵐(京都嵯峨芸術大学遊意館内)
上村一夫が残した一枚絵にコミックアート分野の学生がチャレンジ!
上村一夫プロフィール
1940年(昭和15年)3月7日、神奈川県横須賀市生まれ。
1962年(昭和37年)、武蔵野美術大学デザイン科卒業。
同年、広告代理店・宣弘社入社。
イラストレーターとして広告制作に携わるが、同社員の阿久悠氏(1937-2007)
(作詞家・放送作家・小説家)と知り合ったことから、劇画の世界に入る。
1967年(昭和42年)、『月刊タウン』創刊号「カワイコ小百合ちゃんの堕落」でデビュー。
翌年、『平凡パンチ』連載の「パラダ』(原作・阿久悠)で本格的に劇画進出。
以後、「同棲時代」、「修羅雪姫」(原作・小池一夫)、「しなの川」(原作・岡崎英生)など叙情的な名作を次々と発表。
特に「同棲時代」は”劇画史に一時代を画した”と評されるヒット作品となった。
1985年11月、下咽頭腫瘍で入院。
翌1986年(昭和61年)1月11日、逝去。享年45歳。
■開催日時:2014/6/15~7/27 10:00~17:00
休館日/日曜日(6/15・7/27は開館)
■開催場所:京都嵯峨芸術大学 附属博物館
〒616-8362 京都市右京区嵯峨五島町1 番地
■料 金:無料
■主 催:上村一夫オフィス、京都嵯峨芸術大学
■お問合せ:075-864-7898 社会連携・研究支援グループ
■U R L:http://www.kyoto-saga.ac.jp/about/museum/