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    NAKED Eyes

    アースシンカー浜野安宏

    浜野安宏

    2014年5月、浜野は「これまでの人生は映画のためのロケハンだった。」との使命感に燃え、次世代につなぐメッセージを載せて映画「さかなかみ」を完成させ、世に問うこととなった。20年前のインタビューでもその序章というべき心情が吐露されていた。
    (映画「さかなかみ」 http://kyotocf.com/?p=41032 )
    1997年3月のClubFame153号のインタビューNaked eyesから

    総合プロデューサー浜野 安宏
    Naked Eyes
    YASUHIRO HAMANO
    total producer & symbolic analyst

    ライフスタイルアーティストというスペシャリティを確立する。次なるはアースシンカー。


     

    153_199703_naked_hamano 一九四一年京都生まれの浜野は一八歳で上京、芸術学部で学ぶどころか、新風俗集団の尖兵として待ち受けていた時代を掌中にした。六〇年代団塊世代が構築したサブカルチャーの夜明けは「サイケデリックのハマノ」という冠を彼に与えた。浜野は、日本の若者世代を代表するオピニオンリーダーとなり、仕掛人で、パフォーマーとして君臨統治していた。ファッション、デザイン、メディアコントロール等を駆使し、大人達をも巻き込み時代を席巻したのである。

     その後七〇年にベストセラーとなった著書「ファッション化社会」(ビジネス社発行)の中で、「ファッションパワーは古くさい体制に、ソフトでアメーバーのように挑んでいる。…いわば風俗はこれからの重要な変革のツールとなる。…私は風俗による下剋上によって、より素晴らしい世界を作ることができるし、平和を維持することもできると信じている。」と述べた。その翌七一年、現在のアイデンティティーと通ずる人間生活の原点を著書「質素革命」に記した。自然指向のメーカーサムシングエルス設立は、エコマーケティングの先駆けとなり、ベルボトムパンツや絞りのシャツのムーブとなった。しかし、生産、消費拡大の道を猛進していた時代への真剣なアンチテーゼになるも、大衆社会を取り込むには早すぎた文脈であったのか。浜野はアイデンティティー崩壊の危機感から、その後十年間、焦燥と革新を埋める自分探しの旅に地球を飛び廻り、狂ったようにフライフィッシングに興ずることとなった。
     
     浜野の生涯を貫くコンセプトは地球であり、「ONLY ONE EARTH」である。ストレスフリーのアースショプを大自然から錬磨された浜野の文脈の中に、今、時代がまさにすり寄っている。


    • ■何が本職かと聞かれると嫌でしょう。東急ハンズの成功やバリのヌサドア開発、横浜ポートサイド地区構想仕事って何なのですか。

     勿論プロデューサーだよ。ファッション、風俗から商品、新業態、都市、環境等の企画開発事業で三十年もプロデューサーフィーを貰って生活している。でも専門的職業として認めていないのが社会だ。しかしマルティプルでトータルなプロデューサーを必要とし切望している。その為には公私も昼夜も、仕事も遊びもボーダレスだ。それ等の全的時間を創造的に生きて見せ、新しいライフスタイル・アーティストとして、意欲を持ってオルタナティブを創出するんや。次なる時代の戦略を組み立て資本と人財を準備し統括する。人生というエンターテインメントにおいて、サバイバルゲームに勝利する術を指南する職業なんや。


    • ■事業での成功にはあまり感激しなくて、今後も究極の楽しみは「秘境で巨大魚を釣る」ことなのか。ビーバースプリングスは近代への警鐘か。

     そう。ワイオミング・ジャクソンホールのログハウスで木々に水をやってるときも虹が出来て素晴らしいね。同じ位に歓びを感じてる。風に抱かれ、マザーアースに抱かれている実感がある。ハワイに「アローハッ」という挨拶がある。「今、この大自然の中で皆共通の弱い動物だ。この自然のお陰で喜びに満ちた日々を送らしてもらってる」という意味らしい。伝統的サーファー、ジェニーロペスは、「波とともに唯あれ」と、真言宗では「如水」すなわち「川とともに唯あること」と、そこに人間も生きている。サバイバルはどっちからやねん。大自然と遊んでたら声や教えが聞こえてる。

    153_199703_naked


    • ■耳の痛いアジテーションやな。「地球にやさしい」はええけど、日常の既得権を捨てられますか。文化的生活を求めて経済文明に惚れたんやろ。

     虚構の日常やんか。自分の都合の良いように皆生きてるから。相対的に沈んでゆく。僕の九七年のテーマは「どれだけ捨てられるか」つまりミニマムに生きる、シンプルに生きる。従って、まず自分のイメージをよく見せるために乗ってる車、服、モノをどんどん切り捨てる。御節介やきな文明は道具をつくりすぎた。何を捨て何を残すかを考えるのは最高に幸せな遊びなんや。モノから離れても甘い味は破滅を呼ぶ。我々の恥ずべき内にある既得意識に憤りを感じるね。


    • ■すると、次世代のヴィジョンの視座として猿マネを繰り返してきた近代文明そのものを自己否定することになりませんか。

     欧州の思想では地球は消滅することになっている。欧米の文明、文化の見直しだけでは地球は見えてこない。中南米のインディオ、コロンブスではなくアメリカ大陸を最初に発見したインディアン、アジアの高地民族、ハワイ・バリ島等離島群、日本等の地球に先住していたモンゴロイドの哲学を評価し、学習しなくてはならないよ。ヨーロッパ中心主義のエゴ、ご都合主義はここまでだ。欧米という地球の一地方の主義を絶対化しているのは時代遅れだ。地球的規模の価値観で天地、生命を守る心と技を創造することだ。僕達は今、紛れもなく文明のたそがれに立ち会っている。植民地支配もなく、自らの精神的伝統を葬り去った民族は日本人を除いて考えられない。日本人はそのオルタナティヴスの一つになれるのだろうか。その体質と履歴は持っているはずだ。人類よ気づけ!!


    • ■ところで若い人達に今後望むことは。

     豊かな国になったというのに、少女売春をさせてしまうような社会、教育に問題ありませんか。文化の皮肉というには悲哀すぎるよ。偏差値教育風土とその先にあるくだらん競争が今の世の中を作ってるせいで、せっかくの出現すべき突出したエネルギーが際立ってこない。都市の中に人間の居場所を復活させ、自然と都市に両棲できるライフスタイルを体得して欲しい。君たちの本能、感性を呼び戻せ!!

     ビートルズ来日の年、小生十五歳にして浜野の眼光の鋭さをTVから感受した事が記憶から消えない。巨魚を釣り上げた至福の一瞬のこぼれるような笑みの写真を浜野とともに目の当たりに今している。これから先、二人で釣り上げたデジャヴに見舞われるだろう。思考も似た同業の彼に父親の錯覚を醒えた。

    記事PDF

    naked eyes 浜野安宏 by text 五所光一郎/ photo TOSCIO TOMITA
    通巻153号 1997年3月号
    http://kyotocf.com/cfsearch/show_pdf_direct.php?file=NKE_153_199703.pdf

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