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    京都ミステリー紀行

    仏の迷い道(その3)

    ~仏道は行い難く、色道は止まらず~

     今回のネタ本『きのふはけふの物語』をその意味から訳せば『昔は今の物語』となるだろう。

     つまり、昔のことは今も変わっていないよ、ということが言いたいわけだ。そしてこの本が言っている「昔のこと」というのは「昔の坊さんの飽きれた行い」であり、それは今(江戸時代)になっても変わっていないと。

     平成の現代はどうなのだろうか。

     しかし、色欲の深さは並大抵ではない。これに溺れる坊さんの姿は深海魚のようにグロテスクでユニークなもののようである。
     「上の22」にあるエピソード。

     ある人がある寺にある長老を訪ねて行った。
     相手がいきなりやって来たものだからこの長老は慌てて鮭の干物を衣の裾に引っ掛けたまま出てきてしまった。
     これはしまった、とうろたえた長老、咄嗟に

    「いやあ、これは私が食べるのではない。女どもの薬なのじゃよ」

    と言ってしまったとさ。

     魚を食べる生臭坊主とバレてはいけないと思い、咄嗟の言い訳をしたつもりが、実は女を囲っているというのを自白してしまった。現代ではこういうのを「土壷にはまる」と言うのだろう。

     ところで、今でも「薬膳」というのがある。「医食同源」とも言う。
     これはこれで中々高尚なのだけれど、江戸時代のこういった「お薬」はちょっと意味が違う。
     どういう事かというと、「江戸時代の日本人は肉を食べなかった」というのは間違いで、鶏だけではなく猪、馬、鹿、熊、兎など結構食べていたのである。兎など、正しい数え方は「一羽、二羽」だが、このあたりにも「これは食べてはいけない四足ではない。鶏だから」という言い訳だ。田舎で猟師さんが捕った獲物を食べるだけではなく(江戸時代からジビエがあった)、都市部でもちゃんと料理して食べさせていた。それが薬屋だったのである。
     薬屋の二階が座敷になっていて、そこで肉料理を提供していた。だから「肉は薬」なのではなく、建前としては食べない肉を「お薬」と称して食べていたのである。
     これがいわゆる「方便」なのだな。
     一般の人でもそうなのだから、お坊さんに対しても寛容になっていいのでは?

     次は「上の24」を見てみよう。

     室町幕府の第13代将軍・足利義輝はある高僧をいたく気に入っており、しょっちゅう呼び寄せては話をしていた。そしてついにこの高僧に対して「還俗して自分の話し相手になれ」と要求したのである。
    *注:還俗(げんぞく)=僧侶が一般人に戻ること。

     高僧は

    「自分は幼少の頃から仏の道に入り、50歳ほどにもなる今まで仏道に邁進し、上人の号までいただいた。何を今更還俗などできましょう」

    と断ったのだが、義輝からの再三の要請についに断りきれず還俗することにした。そして義輝の前に出ると、

    「自分は恥も外聞も無く仏の道を捨てました。そこで私の願いをひとつ聞いてもらえませんか」

    と願い出た。義輝が

    「どんな願いでも聞いてやる」

    と請合うと、高僧は30歳ほどの男を連れて来て、

    「これは私が16歳で袈裟懸け(正式に僧になること)したときに産ませた子供ですが、よろしくご贔屓ください」

    と言ったので、みんな呆れ返ってしまった。

     昭和の時代のジョークに「成人式を迎えた記念にお酒をやめます」というのがあったけれど、この高僧は正式に僧侶になった記念に女性と一発やったのである。
     しかしまあ、「上人」と呼ばれる地位にまで上ったのだから、このぐらいの「不品行」は仏様も許してくれたわけかな。
     あるいは、お釈迦様も呆れ返って口をあんぐりと開けていたのか?
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・163】

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