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    陰陽師の真実(その10)

    ~安倍有世の予言の真相~

     何が大したものだといって、安倍晴明の子孫たちは数百年に亘って陰陽師としてしっかりと生き残っている。
     ただ、時代が下がってくると名字が変わる。何故か
     
     要するに、あっちこっちに住み分かれてしまうと「安倍さん」といってもどの安倍さんか区別がつかなくなってしまった。
     そこでその住んでいる場所で区別をしたのである。
     現代でも、京都に親戚がたくさんいると住んでいる場所で区別して「岩倉の叔父さん」とか「山科の叔母さん」とか言う。それと同じである。
     そして何時の間にか、その住んでいる場所が名前として定着してしまったのである。区別のため便宜上使っていた名称が本来の名字を追い出してしまったのだから、これはこれで本末転倒かもしれないな。

     さて、その数ある「安倍一族」の中で、土御門家の「元祖」となったと言われるのが安倍有世である。
     この人は晴明から14代目になる。安倍泰親と同じく「晴明なみの実力」と言われたとか。しかし平安後期の泰親以来だからかなり間が開いている。やはり「傑出した人物」はそう簡単には出ないのだ。
     ただ、この有世さん、本当に「晴明以来の実力」だったのかどうか、ちと怪しいのである。

     有世は27歳のとき陰陽頭に抜擢されたが、僅か3年で辞めさせられてしまった。親戚中から足を引っ張られたようだ。このあたり、他人より身内のほうが怖い。現代でも家具屋の父娘の対立が話題になった。
     しかし、同じ安倍一族の仲間から足を引っ張られるということは、有世さんというのは実力的には他の人と大して変わらなかったのではないか。はっきりとした実力の差があれば妬まれることもない。団栗の背比べだからこそ「何であいつが」になってしまうのである。
     

    足利義満
    足利義満
     その後、永和4年(1378)何と52歳のとき足利義満に「見出された」のである。
     有世のご祈祷が義満に効果があったのだという。
     さらには有世が明徳の乱と応永の乱を「予言」したのだと。
     だから「晴明と同じぐらいの実力」だというのだが、この2つの乱を検証すると、その「予言」がかなり怪しいものになってくるのですよ。

     まず、明徳の乱から見てみよう。

     明徳2年(1391)足利義満は11ヶ国の守護領を持ち日本国の六分の一を支配していた山名氏の勢力を削ぐため、山名一族の時熙と氏幸の内紛に乗じ山名光幸と氏清を挑発した。
     その結果、明徳2年12月19日、光幸と氏清は幕府に反旗を翻したが12月30日に敗れて氏清は戦死、出雲へ逃げ光清も後に討たれた。
     これで山名氏の守護領は3ヶ国に縮小された。

     次に応永の乱。

     応永5年(1398)は対明貿易で蓄財をしている大内義弘の勢力削減を狙い、朝鮮使節が来たとき義弘が収賄があったと非難した。現代と同じく室町時代でも外国の団体から政治献金を貰ってはいけなかったのだ。
     これに対して応永6年10月28日、大内義弘は鎌倉公方足利満兼と結んで反旗を翻した。
     しかし同年12月21日、幕府軍の総攻撃により大内義弘は戦死。
     これにより足利義満の権力は強化された。

     さて、みなさん、どうですか。
     この2つの乱を安倍有世は「予言した」というのですが、これ、両方とも足利義満が仕掛けてますよね。そして安倍有世はその義満に「見出されていた」わけで。。。
     こうなると有世の「予言」というのは、

    足利義満によるヤラセだった!

     と考えるしかないのである。
     
     そりゃ当たりますよ。なんたって自作自演なんだから。
     「予言」の真実は、足利義満が安倍有世を利用して反対派を粛清したということ。
     予言なんて超能力、あるわけない。
     全ては政治的陰謀だったのである。

     足利義満が安倍有世を「抜擢」した理由については来週に続く。

    【言っておきたい古都がある・127】

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