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    四千年の知恵(その25)

    ~言葉の重みに関するお話2つ~

     今回は国の指導者(政治家)にとっての「言葉の重み」を2つ取り上げる。

    『呂氏春秋』巻19にある晋の文公の話。
     

     文公が隣国の原を討とうとした時、兵士に対して「戦闘は7日間だけ」という約束をした。
     ところが7日経っても原は落ちなかった。ただし、後一歩で相手は降伏するというところまで行っていて、もう少し攻め続ければ陥落させられるだろうと思われた。
     しかし、文公はその「後一歩」のところで撤退してしまったのである。

    「兵士と7日間だけという約束をした。それは守らねばならない」

     こうして目前と思われた勝利を自ら捨てた。

     翌年、文公は再び原を攻めた。そして兵士に「必ず原を落とす」と約束した。

     そして、その情報を聞いた原は、戦かう前に降伏した。

     そりゃね、文公は「7日だけ戦う」と言ってその言葉を守ったわけである。
     ならば「陥落させるまでやる」と言えば必ずそうするだろう。
     「これはかなわん」と白旗揚げますよね。勝利目前で「7日間だけ」の言葉を守った人ですから、「陥落させるまで」の言葉も守るに違いない。
     原の上層部の人は「徹底的にやられる~!」と思ったのだろう。あっさり降伏した。

     これ、絶対に文公の心理作戦ですよね。
     1年がかりでネタを仕込んだ。

     まず7日間だけの戦闘(恐らく相当激しいものだったのだろう)で相手に大きなダメージを与えて(約束どおり)引いてしまう。
     ここで「文公は言った事は守る」という宣伝を行き渡らせる。
     それが周知徹底されてから再び攻める振りをして「必ず落とす」と言明する。
     で、相手は戦わずして戦意喪失したと。

    文公

     最初の戦いで8日目以降も攻めたとして、原も存亡がかかっているから死に物狂いになって防戦し、文公の軍隊にもかなりの犠牲者が出たはずである。
     それを心理作戦で戦わずに勝った。

     これぞ中国4千年の知恵。「言葉の重み」というやつだな。

     で、もう1人、言葉の重みを「尊重」した中国の皇帝の話。
     『呂氏春秋』巻18より。

     殷の高宗は3年間ものを言わなかった。
     何故か?
     不適切な発言をしないように。
     つまり、失言をしないよう、始めから何も言わなかった。

     なるほど、これなら言葉尻を捕えられて足を引っ張られる心配がない。
     中国4千年の知恵。失言しないよう最初から何も言わない。
     って、こんなんでエエんかいな。

     日本の総理大臣が「総理大臣の言葉には重みがある」とか言って、何も喋らなければ顰蹙ものになるだろう。
     発言に慎重さは必要だと思うが。
     でも、殷の高宗のスタイルというのは現代風に解釈すれば「あらゆる質問にノーコメントと答えた」のではないか。

     アベさん、(あ、これは安倍晋三総理大臣のことです)如何ですか。
     日中友好で「中国の良いところは取り入れる」と言って、殷の高宗みたいに何も言わないというのは。
     媚中派が喜ぶかな? 
    (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・365】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

     

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