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    京都ミステリー紀行

    四千年の知恵(その19)

    ~酒飲みは世界を救う~

    趙匡胤さんの政治手法。

    ちょうきょういん 在位960~976年。
     武力叛乱の温床となっている節度使の弱体化にも手を付ける、というところで前回の話は終った。
     趙匡胤さんは「あいつらを何とかする」と言ってもいきなり君主の権限を強化するな手段は取らない。

     ではどうしたのか?

     まず要注意人物と酒を酌み交わす。
     そこでしこたま飲んで酔い潰れて、相手に絡むわけである。
    「どうせお前も私の地位を狙っているのだろう」と。
     酒癖の悪さ丸出しで、「正直に言え、皇帝の地位を狙っているだろう」と絡む。
     相手は懸命に否定する。「そんな事は夢にも思っておりません」と。
     趙匡胤さんは酒の勢いで「言え、言え、言え」と畳み掛けるのだが、相手は
     「否、否、否」と否定を繰り返す。

     で、最後に「それなら現地から移動しても異存はないだろう」と転勤させられてしまう。
     相手も同意せざるを得ない。ここで断ったら「やっぱり皇帝の地位を狙っている」と決め付けられるから。

     それって、酒に酔った振りをして相手から言質を取ったのでは? と思われますか。
     ちゃう、ちゃう。むしろマジで酔っていたのではないだろうか。
     下心があって罠にはめようとしても、相手だったその疑いを持って酒の席に出てきているだろう。見透かされる可能性も高かったはず。
     マジで絡んできたから恐ろしかったのではないか。「こいつは天然や」と。

     何はともあれ、こうやって節度使の弱体化を図って行った。
     武力によらず、酒の力で相手の力を削ぐ。
     こうして平和が訪れたのである。
     酒飲みは世界を救う。

    中国六大古都 開封

     この酒飲みが宋の首都である開封の繁栄にどれだけ貢献したか。
     開封は市民文化が花開き、夜も賑やかな不夜城であったという。
     唐の長安が夜になると外出禁止になったのとは大違い。
     自由な雰囲気が開封の町を覆っていた。
     長安は「官」が支配する都市だったが、開封は「民」が活用されていた。自由化が進んでいたのである。
     前回でも書いたが、趙匡胤さんは宋の建国当初、しばしばお忍びで出かけたことを臣下に諫められた。それでも懲りずに益々お忍びで出かけることが増えた。
     お酒を飲みに行っていたのに違いない。
     酒ぐらい宮殿で飲め。と言いたくなるが。
     しかし、やはり「外で飲むお酒」はまた格別だったのだろうと思う。
     開封の町が夜も賑やかな不夜城だったというのは繁華街が賑わっていたという事。お酒を飲むところがいっぱいあった。
     酒場の自由化。要するに自分が呑みに行きたかった。
     行きつけの店を一体何軒持っていたのか。
     趙匡胤さんはお酒を飲むための町づくりをしたのではないか。そしてそれが宋の繁栄につながった。

    清明上河図(張択端画、北宋時代開封府・12世紀)

     その当時は政党政治なんてなかったが、もし趙匡胤さんが政党を作ったとしたら、その名前は確実に

     自由飲酒党!

     党首として現代日本に現れたら間違いなく規制緩和をしてくれるでしょう。
     どんな規制を緩和するのか?
     もちろん、

     夜の11時を過ぎたら自動販売機でお酒が買えなくなるという規制を撤廃する!

     出よ! 令和の趙匡胤! (来週に続く)

    【言っておきたい古都がある・359】

    谷口年史

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    谷口 年史(たにぐち・としふみ)

     

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