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    京都ミステリー紀行

    水に落ちた犬を叩くのは止めよ、という話・その3

    ~話題とは全然違う疑問がある~

     そろそろ下火になってきたようだが、あの「耳が聞こえない振りをしていた」という作曲家のオジサンの代作問題。
     報道を見たときは「ホンマかいな?」と思ったのだが、基本的には事実だったようで、「事実は小説より奇なり」とはまさにこれだろう。
     ただ、これも怒っている人は食材の虚偽表示と同じで、「全聾が嘘だからけしからん」と仰っているようだが、作った人が全聾の人物(言い換えれば悲劇的な人物)だから作品が素晴らしいというのであれば、昔あった見世物小屋の因果者を見て楽しむのと変わらないのではないか。

     4年前の8月14日、私は京都コンサートホールで佐村河内守(日本史の好きな人なら「さむら・かわちのかみ」と読むだろうが)の交響曲第一番を聴いた。秋山和慶指揮・京都市交響楽団による初の全曲演奏である。
     過去の演奏は全3楽章のうち第1楽章と第3楽章だけの演奏だったが、京都ではカットされていた第2楽章もやるというのだから聴き逃すわけには行かない。

    佐村河内守2010年8月京都コンサートホール
    交響曲第1番「HIROSHIMA」が演奏されたコンサートで観客の拍手に応える佐村河内守氏=2010年8月、京都市左京区 京都コンサートホール
    http://webronza.asahi.com/culture/2014021000005.html

     で、聴いて、やっぱり良かった。
     作品として「傑作」というわけでもないが、結構聴き応えがあったし、それまで第2楽章がカットされてきたのは演奏時間の問題もさることながら、作品としての弱さもあるのが分かったのは収穫だった。これも京響の演奏が良かったからだ。作品そのものの弱点まで浮かび上がらせてしまった。
     しかしそれでも、いまどき演奏時間が1時間を越えるような交響曲を作ってくれるというのは、それだけで嬉しくなってしまったのである。

     そこでまあ、降って湧いたような「代作問題」だが、確かに隠していたのは悪いかもしれないけれど、作曲の世界には「合作」というのはあってはならないのか?
     新たな作品を創造する閃きを持った人と、その閃きを楽譜という具体的な形に出来る人が協力して「作曲」してはいけないのか?
     本格ミステリの世界でも、エラリー・クイーンはフレドリック・ダネイが考えてマンフレッド・リーが書いていたのではないのか。
     「偽ベートーヴェン」となじられているオジサンも、最初から隠さなければ「作曲界のエラリー・クイーン」と言われたかもしれない。

     ところで、このオジサンに関して私が「?」と思うのはもっと別のところにある。
     ありていに言おう。コンサートの後、「この人はヒモつき」ではないのか、感じてしまったのだ。

     演奏の後、「作曲者」ご本人の挨拶があり(あのたどたどしい歩き方は演技とは思えなかったのだが)、さらに主催者からの「お知らせ」があった。
     コンサートの趣旨に関する話などがあり、「本日のお客様」としてノーベル賞を取った先生などの「ご紹介」があった。要するに、客席でお立ちになった先生方にみんなで拍手をしたわけだが、その後。。。

     主催者から皆さん(お客さん)へのお願いとして、パンフレットに挟んでいる封筒にカンパを入れてくれという。

     普通こんなことするか。
     チャリティーコンサートなら払った入場料がカンパだろう。
     別途お願いする場合でも、会場内ロビーに募金箱を置いておくだけのものではないのか。
     しかも封筒に入れるのは硬貨ではなくお札でないと申し訳ないような雰囲気が醸成されている。
     
     ここで私は思った。
     この人には政党のヒモがついているのではないか、と。
     大企業から献金はもらわず、政党助成金も辞退するけど、カンパは要求する政党である。
     これで疑いだすとこの人を持ち上げる人たちの「平和への願い」も色が変わってしまって、一刻も早く立ち去ろうと思った次第。

     以下は私の揣摩臆測である。証拠は何もない。でもあえて言う。
     この人は早くから政党に取り込まれて使われてきたのではないのだろうか。
     今回の「真実」も、アッサリと何もかも認めたのは、この人自身がもう開放してほしかったからではないのか。

     事実は藪の中である。
     ただひとつだけはっきりと言えるのは、作品は作品として評価しようよ、ということ。オリンピックの選手が「自分はこの曲が好きだから」と予定通りこの人の曲を使ったのは偉いと思う。マスコミは「もうこれでは滑れません」と言わせたかったのかもしれないが。

     何はともあれ、私はこの「作曲家」のオジサンには同情的である。
     「全聾」などというキャッチフレーズに関係なくコンサートを聴きに行った音楽ファンの多くは、ある点で私と同じ感想を持ったと思う。つまり。。。

     この人、オーケストレーションだけは誰かに手伝ってもらっているのだろう。

     仮に全聾でなかったとしても、私は音楽にだって合作があっていいと思っている。
     だいたい、ベートーヴェンだって「全く聞こえなかったわけではない」というのは、十数年前から音楽ファンの間で囁かれているのではないのか。

     それにしても、京都以外のコンサートでも「カンパの封筒」は入っていたのだろうか?
     こっちが気になる。

    【言っておきたい古都がある・75】

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