葵祭を楽しむ法 ・にわか写真学習 その3
本列
葵祭当日までは、日々のお天気に一喜一憂してしまう。
晴れ間であれば胸を撫で下ろし、このまま続くのを願い、雲間だと、崩れるなと祈ることになる。
雨であれば、暫く降っても、前日にはあがり当日の日本晴れを期待する。
これからの雲行きはどうなることだろうか。
さて、馬寮使(めりょうつかい)の調度掛の後に続くのは・・・葵祭本列となる。
「勅使の牛車」からご案内しよう。
藤の花のほかに飾られた季節の花にもご注目あれ。
黄色の花が見えますか・・・? 他には・・・?
牛車(ぎっしゃ)
俗に御所車といわれ、勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り、牛に引かせる。
現在、勅使が乗ることはなく、行列の装飾となっている。牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が、替え牛とともに従っている。
農業が牛馬で行われなくなって久しい。
葵祭の祭礼のために、一年を通じ農家で飼育され、牛車を引いて、沿道を歩くトレーニングがされているという。
替え牛につづいて・・・・行列するのは
和琴(わごん)
御物の和琴で「河霧」の銘を持つ。神前の奏楽用として舞人の前、2人で運ばれる。
舞人(まいうど)
近衛府の五位の武官で、歌舞の堪能者がこの日の舞人を勤める。
6人が騎乗でお供する。それぞれ雑色、舎人、白丁が従う。
コラムをご覧ください→ 葵祭 路頭の儀 本列とは
勅使(ちょくし) 代
天皇の使いで、行列中の最高位者。
四位近衛中将がこれを勤めるので、近衛使(このえづかい)とも言われる。現在、勅使は路頭の儀には加わらず、代行者が勤め、当時の様式どおり、飾太刀、騎乗する馬も美々しい飾馬で、朧(御馬役人・くとり)が口を取る。
舎人、居飼(鞍覆持・いかい)、手振が従う。
随身(ずいしん)
近衛中将の場合は4人が随行、警護にあたる。
牽馬(ひきうま)
勅使の替え馬で、帰路に備える。舎人が牽く。
手振(てふり)、童(わらわ)、雑色(ぞうしき)、取物舎人(とりものとねり)、白丁など従者が近衛使の所用品を携えて連なる。
そのひとつひとつの品々に注目されると良い。事前に調べておくと、尚一層行列見物は楽しくなる。
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