clubfameの歴史

発刊日も誌名も変わりました’98

98

 ’98年から、発刊日が毎月1日に。「Club Fame」と決別の年、そして「CF!」スタートの年でもあった。4月号「気分はトラットリ屋」[20]は、街の居酒屋が軒並みイタリア読みな店名に業態替えしていったのに着目した号で、「Tanto Quanto(たんとくわんと)」とか、「わいんや」といった店名が、まさにイタリアン(「イタ飯」とは呼ばない)な時代だった。表紙に「ワインできまり」とも書いているので、ワイン人気もこの頃からだと思う。このイタリアンブームが、今に続くイタリアン流行りの礎になっていると、僕は思っている。
 5月号「町家でごちそう」[21]も特筆だ。街のメシ屋・飲み屋と町家をブッキングした店への着眼・特集は本当に早かった思う。後に町家がどのような騒ぎになっていくかはご存じだと思うが、「町家でやれば流行る」というだけの店(もしくは事業主)があまりにも増え、街に困った状況を(妙な観光地化とか)もたらしたという意味で、おこがましいようだが責任を感じなくもない。

[23]全国区へ

雑誌 京都 ClubFame

8月号「ふらり先斗町」[22]で通常号最高売り上げを叩きだした。これまた女性モデルの表紙で、特集については、北から順番に先斗町の気になる店を網羅した。
 そして11月号で題号が「CF!」に[23]。これが何故か?ってことを、未だにご存じいただいていないことがあるのだが、簡単に言うと「京都の雑誌」が「全国の雑誌」になったということです。