clubfameの歴史

店の内外装がテーマだった’00

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 「ミレニアム」って言葉がやたら使われ出した西暦2000年。1月号の「モダン+京都=異次元空間」という特集[25]は、いわゆるデザイナーズな店特集である。辻村久信さんや西堀晋さん、森田恭通さんや森井良幸さんといった、今や(当時もであるが)錚々たる方々に、手がけた京都の店まで足を運んでいただき、店主やオーナーさんと語ってもらった。
 6月号から題号をちょっとリニューアル。「京都CF!」に。
 7月号「近頃の町家では…」[26]。前回と違い、「町家やったら何でもアリ」という姿勢ではなく、媒体的な意見、みたいなものを盛り込んだ。その例が、町家にお住まいで、一家言を持つばんばひろふみさんと若林広幸さんの対談だ。各特集のタイトルも、徐々に凝ったもの、というか考え抜いたもの(それがいたずらに長タイトル化してしまってもいるが…)が増えてきている。
 同年12月号「夜と、彼女と木屋町と」[27]は女性を意識した特集ではあるが、少し前の「女性誌化」という意味ではない。木屋町という女性ひとりでは近づきづらい街に、「可愛い色」をモチーフにして、優しくて男前のスタッフがいる店に誘おう、という重層企画だ。「この店は、何色か?」というロケハンを徹底した号でもある。

[26]近頃の町家では
雑誌 京都 ClubFame
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