壬生さんのカンデンデン / 壬生狂言春の公開
節分に厄除・開運を祈願し奉納された炮烙が、
この期間の「壬生大念佛狂言」の「炮烙割」の演目の中で、
見事に落とし割られます。
その炮烙の様から、厄落としができたという信仰が今も続いています。
壬生狂言について
壬生狂言を正しくは「壬生大念佛狂言」と言い「壬生さんのカンデンデン」という愛称と共に、古来から京の庶民大衆に親しまれてきました。この壬生狂言は今から700年前の鎌倉時代、壬生寺を大いに興隆した円覚上人(1223~1311)が始めたものです。
壬生狂言のはじまり
当時、円覚(えんがく)上人(しょうにん)の教えを来聴する大衆が数十万人にも及んだので、人々は上人を「十万(じゅうまん)上人(しょうにん)」と呼んでいました。
上人は、正安2年(1300)、壬生寺において「大念佛会(だいねんぶつえ)」という法会を行いました。この時に上人は、拡声器とてない昔、群衆を前にして最もわかりやすい方法で仏の教えを説こうとしました。
そして、身ぶり手ぶりのパントマイム(無言劇)に仕組んだ持斎融通(じさいゆうづう)念佛を考えついたのです。これが壬生狂言の始まりと伝えられています。
壬生大念佛講 講長 松浦俊海
◎ 鑑賞席での写真・ビデオなどの撮影は、かたく禁止されています。
春の六斎念仏 by 五所光一郎
平成26年より春の公開は、毎年4月29日~5月5日までの7日間に変更になりました。
毎日5番上演 初番の狂言は毎日「炮烙割」
5月5日のみ夜の部があり、午後6時~10時ごろ。6番上演。
番組はこちら
文化財の春期特別公開
◎壬生寺本堂 本尊・延命地蔵菩薩像(重文)・襖絵・障壁壁画 あだち幸作・壬生狂言古衣裳
◎文化財展観室 長谷川等伯筆 列仙図(重文)・ 壬生狂言古面など
◎京都市指定名勝 庭園 (本堂内・庭園では、説明付)
期 間 4月29日(祝)~5月5日(休) 時間 午前9時30分~午後4時30分
拝観料 大 人 600円・中高生 400円・小学生 300円(団体20名以上1割引)
■開催日時:2016/4/29~5/5 開場12:30 開演13:00~17:30
■開催場所:壬生寺
京都市中京区坊城仏光寺北入る
■料 金:大人800円 中学・高校生600円 小学生400円
約400席が満席の場合は、やむなく入場制限
■お問合せ:075-841-3381
■URL :http://www.mibudera.com/