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 「ダーク・クリスマス・イブ」
諸人こぞりて逃げまつれ。聖夜の空にススが降る。

 「サンタさん、ボクもうだめです。帰ります〜」「何を言っとるんだ! 今夜は子供達が、わしらの来るのを今か今かと待っとるんじゃぞ」「だって、子供達の家なんて見えないじゃないですか。しかも煙突ときたらこんなズズ黒い煙をあげてる化け物みたいなのばっかりだし」「子供達の家は地下にあるんだよ。そこはこの地上ほど汚染されていないからな」「地下ですか〜、何かボクのイメージじゃないな〜。それにプレゼントがガスマスクってのも、かわいくないし…」「お前、見習いの分際で文句が多いぞ。今どきの子供には不可欠な物なんだよ」「ん〜、ボクやっぱり今日はやめます。明日出直します。さよなら〜」「バカ!戻れ! イブは今日しかないんだぞ〜!!」



【作】
李  (イ・ホ)

京都精華大学芸術学部
マンガ学科カートゥーン・マンガコース3年生

サンタクロース、小学校低学年ぐらいまでは信じてました。大きなお菓子セットをもらって、すごく嬉しかったのを憶えています。そういう夢の見られる空を残していきたいですよね。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

煙突イコール「公害」そして「環境破壊」というパターンは決して新しくはないのだけれどサンタのプレゼントがガスマスクという切り口がよく効いている。あまり欲しくないけどね。

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