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1999年
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 「水辺の静寂。「シ〜ン」?」
植えっぱなしはあきまへん。声無き主のメッセージ。

アッツー!。そら、暑さ寒さも彼岸までとか言うて昔は季節があったかも知れんけど、そんなもんここに日本が住めとった百何十年も前の話やろ。今の地球は暑いか寒いかどっちかの国しかあらへん。いや、国があったらええわい。この日本みたいに早うに沈んでしもて、国土がのうなった国の方が多いんやからな。そや言うて毎年毎年、春ごとに祖先のお墓参りと称して船に乗ってここまで来てやな、わざわざ田植えしてかんでもええやろ。見てみい、この気候でほっといても二毛作や三毛作になるっちゅうねん。植えた以上は収穫に来てワシも連れて帰ってくれー!どうせカラスも雀もけえへんやないか。何年立たしといたら気がすむねん。こら!人間。そういう使い捨て根性やから地球を壊すんやど。反省せー!!


【作】
小川 信子

京都精華大学芸術学部
大学院2年

自分としては珍しくシリアス的要素を強調して描いた作品です。でも暗い画面にはしたくなかったので、ユーモアの救い主として案山子を出演させてみました。結果的にはそれが成功したと思います。

【評】
ヨシトミヤスオ

京都精華大学芸術学部・
教授

これは怖いネー。誰もいなくなってしまった地球温暖化時代の家に稲だけがたわわに実ってる。人物が描かれないマンガは、なかなか難しいんだが、案山子がすごく効果的だね。

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