[閉店]Rabbit Coffee
重力に逆らって階段を上がる
そして感じる、街の無重力
人は重力に逆らえないようにできている。であるならば、本来「おにかい」ではなく、足は地下に向くはずである。がしかし、同店が2階にあるギミックはその重力にある。マスターの高橋さんは言う。「重力に逆らって階段を上がったあとに椅子に座るからこそ、ホッと脱力できるんです」。それは重い荷物を手放した瞬間の開放感・浮遊感に似ているということである。それが「街なかの『月』をつくりたかった」という言葉の真意だ。木屋町でヒッカケていい気分。二軒目をこの店に定めてみる。ちょっとだけ重力に抗い、解放された後の1杯のコーヒーは、千鳥足を6分の1重力の「兎足」に変える、という上等なからくりだ。
■京都市中京区河原町通御池下ル
下丸屋町401 福三ビル2F
075・255・7163
11:00頃〜22:30頃(L.O.22:00)/月休